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さびしんぼう♪

『人が人を恋する時、
人は誰でも「さびしんぼう」になる…』


前々回の記事に登場した大林宣彦が監督した映画で
尾道三部作のひとつ【さびしんぼう】。
1985年公開で、瀬戸内の尾道を舞台に少年の恋をノスタルジックに描いた作品です。
全編に、ショパンの『別れの曲』が流れ、物語に深く関わっていきます。
映画の中で、橘百合子の得意曲として、
また主人公の井上ヒロキが母親からせがまれて
練習させられる曲として、しばしば登場します。

ヒロキは、名前も知らぬ他校の美少女(橘百合子)を
「さびしんぼう」と呼び、憧れていました。
そんなある日、友人2人と共に家である寺の本堂を掃除していたら、
母の古い写真の束をうっかり散乱させてしまうヒロキ達。
その直後、ヒロキの前に突然ピエロのような白塗りメイクと
オーバーオールの奇妙な少女が、散乱した写真から抜け出たように現れ、
この不思議な少女も「さびしんぼう」と名乗ります。
さびしんぼう@3j



一方、ヒロキの憧れの君…百合子は放課後の音楽室でピアノを弾く練習をしており、
その姿を…彼女の右側の顔をカメラの望遠レンズを通して見詰めていました。
さびしんぼう@2j
ある日のこと、百合子の通学の自転車が壊れ困っている所に遭遇、
それを助けたことをきっかけに、ヒロキは
憧れの君である「さびしんぼう」とも知り合うことが出来たのですが…。
ある日、百合子を家の近くまで送っていこうとしたヒロキに対して
ここでお別れしたい。家まで来てはダメだと断る百合子。
『あなたに好きになっていただいたのは、こっち側の顔でしょ? 
どうか、こっちの顔だけ見ていて。反対側の顔は見ないで下さい…』

う~ん、このセリフ…深いですよね。
どうやら百合子さんは、お母様を亡くし、今はお父様と2人暮しで
そのお父様もご病気で生活が苦しいようなんですね。
そんな側面を知られたくない…見られたくない…という乙女心なんだと思います。
だから、ヒロキが放課後の音楽室で毎日見詰めていた百合子の右側の顔…
そちらだけを見ていて欲しい…そんな想いが詰まったセリフを私は忘れられません。
さびしんぼう@1j



もう1つ、印象深いセリフが出てくるシーンがあります。
小林稔侍さん演じるヒロキの父親とヒロキとの会話です。
ヒロキ:『父さん、どうして母さんはそんなに別れの曲が好きなの?』
父親:『きっと昔のステキな思い出があるんだろう。
父さんはな、母さんの全部が気に入って嫁にもらったんだからな。
その思い出も大切にしてあげたいと思う。
ヒロキ…お前、人を好きになったことあるか?
好きになれ!その人の喜びも悲しみもみんなひっくるめて好きになれ!』

ヒロキのお母さんは、その昔
「ヒロキ」という名の男の子に恋していたようなんです。
そのヒロキ君はピアノがとても上手で、
別れる際にショパンの「別れの曲」を弾いてくれた…。
それで自分の息子にヒロキと名付けて、
その息子にもピアノ…特に別れの曲を練習させていたようです。
それにしても…お父さんが息子のヒロキに語るセリフも心に響きますね。
自然と涙が出て来ます。


思いのまま、つらつらと書き綴ってきましたけれど、
最後に…写真から飛び出して来た
不思議な少女「さびしんぼう」が語った言葉をご紹介します。
『人を恋することはとっても淋しいから
だから私は"さびしんぼう"
でも、淋しくなんかない人よりもずっと私、幸せよ』

さびしんぼう@6j



この映画の主題歌も私、大好きなんですよ~
主演の富田靖子さんが歌う「さびしんぼう」。
(ショパンの「別れの曲」に売野雅勇が歌詞を付け瀬尾一三が編曲したもの)
いつかカラオケで歌いたい!と思っているけど
この歌カラオケにあるのかな~






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